一般財団法人環境イノベーション情報機構
宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリング 測定結果公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2011.12.16 【情報源】環境省/2011.12.16 発表
環境省は、平成23年12月16日、宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの10月3日〜11月7日採取分の測定結果について、とりまとまめ公表した。今回の調査では、宮城県内の公共用水域における環境基準点等138地点(河川:77地点、湖沼・水源地:21地点、沿岸・水浴場:40地点)の水質・底質の放射性物質濃度(放射性ヨウ素、放射性セシウム)の他、水質・底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率を測定した。
その結果は以下のとおり。
[1] 水質
・放射性ヨウ素(ヨウ素131) 全地点において不検出(検出下限値:1Bq/L)
・放射性セシウム(セシウム134、セシウム137)
(河川)全地点において不検出(検出下限値:1Bq/L)
(湖沼・水源地)1地点において検出(セシウム134:1Bq/L、セシウム137:2Bq/L)
(沿岸・水浴場) 全地点において不検出(検出下限値:1Bq/L)
※「原子力施設等の防災対策について(原子力安全委員会)」飲食物の摂取制限に関する指標 (飲料水)
放射性ヨウ素(ヨウ素131):300Bq/kg以上
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137合計):200Bq/kg以上
[2] 底質
・放射性ヨウ素(ヨウ素131) 全地点において不検出(検出下限値:30Bq/kg(乾泥))
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134: 不検出 〜 5,000Bq/ kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
セシウム137: 不検出 〜 6,100Bq/ kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
セシウム134: 14 〜 1,200Bq/ kg(乾泥)
セシウム137: 17 〜 1,400Bq/ kg(乾泥)
(沿岸・水浴場)
セシウム134: 不検出 〜 170Bq/ kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
セシウム137: 不検出 〜 230Bq/ kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
[3] 周辺環境
・放射性ヨウ素(ヨウ素131) 全地点において不検出(検出下限値:30Bq/kg(乾))
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134: 不検出 〜 2,600Bq/ kg(乾) (検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
セシウム137: 不検出 〜 3,300Bq/ kg(乾) (検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
セシウム134: 36 〜 1,100Bq/ kg(乾)
セシウム137: 75 〜 1,500Bq/ kg(乾)
(沿岸・水浴場)
セシウム134: 不検出 〜 38Bq/ kg(乾)(検出下限値:10Bq/ kg(乾))
セシウム137: 12 〜 42Bq/ kg(乾)
・空間線量
(河川) 0.04 〜 0.66μSv/h
(湖沼・水源地) 0.04 〜 0.71μSv/h
(沿岸・水浴場) 0.03 〜 0.06μSv/h
環境省では、今後、島県、宮城県、山形県(一部)、茨城県、栃木県、群馬県及び千葉県(一部)において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の放射性物質の水質、底質等の測定を実施することとしている。
【環境省】