一般財団法人環境イノベーション情報機構
北九州港の港湾計画の改訂について環境省意見を送付
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2011.12.08 【情報源】環境省/2011.12.08 発表
環境省は、平成23年12月8日開催の交通政策審議会第47回港湾分科会で審議された北九州港の港湾計画の改訂について、国土交通省に環境保全上の観点から意見を提出したと発表。今回の意見で環境省は、響灘東地区海面処分用地に係る早期段階からの環境配慮について、埋立事業の具体化に当たっては、「環境影響評価法の一部を改正する法律」施行前であっても、海面処分用地の位置、規模、形状、構造等について、環境の保全の観点から比較検討を進め、事業の早期段階からの環境配慮に努めることを求めている。
響灘東地区海面処分用地の工事等の影響については、海面処分用地は埋立地の前面海域に位置するが、周辺では、ヒメウ、ミサゴ、ハヤブサ等の希少な鳥類の飛来が確認されているほか、近傍地の廃棄物処分場跡地では、ベッコウトンボ、コガタノゲンゴロウ等の希少な昆虫類の生息も確認されていることから、海面処分用地の工事又は跡地利用の検討に当たっては、これらの良好な自然環境に配慮し、響灘東地区全体として、自然環境の保全及び創出に努めるよう求めている。
埋立土砂の縮減については、長期的、総合的な視点から、浚渫土砂量の低減、広域的視点も含めた有効活用及びそれらの技術開発の促進を具体的に検討し、瀬戸内海における新たな埋立ては可能な限り回避するとともに、将来にわたり埋立処分量を削減するよう求めている。
なお、今回の意見は、国土交通省港湾局を通じて港湾管理者(北九州市)に伝達されることになっている。【環境省】