一般財団法人環境イノベーション情報機構
福岡県 レアアースの回収・再資源化 産官学共同で来春にも事業化
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2011.12.01 【情報源】地方自治体/2011.09.06 発表
福岡県は、使用済みの蛍光管から、ハイテク機器の部品に使われるレアアース(希土類)を抽出、精製して販売する事業に来春から産官学共同で取り組むと発表した。蛍光管には5種類のレアアースが使われているが、これまで再利用する仕組みがなく、事業化は全国初となる。県リサイクル総合研究センター、三井金属鉱業と関連会社の日本イットリウム(福岡県大牟田市)、蛍光管回収処理業のジェイ・リライツ(北九州市)、九州大学との共同プロジェクト。初年度はレアアース約9tの精製、販売を目指す。
県によると、蛍光管の内側にまぶされている「蛍光粉」には5種類のレアアースが1本あたり計1.4〜3.5g含まれている。蛍光管は年間約4億本が廃棄され、ガラスや金属、水銀は再利用されている。レアアースは技術面や採算面からほとんど再利用されなかったが、共同プロジェクトによる新技術開発の結果、レアアース全5種類の抽出が可能になった。
ジェイ・リライツが蛍光管から蛍光粉を回収。三井金属鉱業と日本イットリウムが抽出・精製し、ハイテク製品メーカーなどに販売する。 環境部循環型社会推進課 TEL:092-643-3381 【福岡県】