一般財団法人環境イノベーション情報機構
中部電力、冬季最大電力需給計画の一部を変更、1月の供給予備率は7.6%に向上
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2011.11.25 【情報源】企業/2011.11.22 発表
中部電力は、冬季の最大電力需給計画の一部を変更し、供給余力を示す供給予備率が1月に7.6%に向上する。火力発電所の定期点検時期を変えることと、他の事業者からの電力購入で供給力を上積みする。それでも予備率は安定供給の目安とされる8〜10%には届かないため、生活や生産活動に支障のない範囲で顧客に節電への協力を呼び掛ける。中電が10月4日に公表したこの冬の最大電力需給計画では、12月、2012年1月、2月にそれぞれ2214万kW、2319万kW、2319万kWの最大電力を見込み、それに対する供給力を各2387万kW、2478万kW、2487万kWとしていた。供給予備率は7.8%、6.9%、7.2%と1月は7%を下回った。その後、供給力を高めるための対策を検討し、12月をやや減らし、1月を増やした。
新名古屋火力発電所(名古屋市港区)などの火力発電所の定期点検時期を改め、併せて10月4日時点で確定していなかった他の事業者からの電力購入の見通しが立った。その結果、各月の供給力は2383万kW、2494万kW、2487万kWとなり、予備率は7.6%、7.6%、7.2%と、各月とも7%を超えた。1月は、定期点検の時期変更の5万kWに他業者から購入の11万kWを加え、計16万kW増える。
12月1日からウェブサイトで毎日の電力需給の状況や節電方法などの情報を提供し、節電を求める。中電は、前首相の要請で全面停止している浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)=出力361.7万kW=の供給力を補うため、LNG(液化天然ガス)火力発電の発電量を増やして対応。LNGの追加調達に迫られ、2011年度の必要量は当初計画の1.5倍の1300万tに拡大する。【中部電力(株)】