一般財団法人環境イノベーション情報機構
2010年の地球全体の温室効果ガスの濃度 過去最高を記録
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.11.22 【情報源】気象庁/2011.11.21 発表
世界気象機関(WMO)がまとめた、2010年の「温室効果ガス年報」で、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の09年の世界年平均濃度が、統計開始以降の最高値を記録していたことが、平成23年11月21日の気象庁発表で明らかになった。WMOの全球大気監視(GAW)計画から得た観測成果の最新の解析によると、二酸化炭素
(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)の世界平均濃度は、2010年にいずれもこれまでの最高濃度を更新して、二酸化炭素で389.0ppm、メタンで1808ppb、一酸化二窒素で323.2ppbに達した。これらの濃度は、工業化以前(1750年以前)の値より、それぞれ39%、158%、20%高い。
今回の解析結果によると、二酸化炭素、メタン及び一酸化二窒素の2010年における世界平均濃度は、過去最高値を記録したことが分かった。このうち2009年から2010年にかけての二酸化炭素と一酸化二窒素の濃度増加量は、ともにその前の年の値を上回り、さらに、最近10年間で平均した年間の増加量と比べても上回っていた。また、メタンの濃度も4年間連続で増加していた。【気象庁】