一般財団法人環境イノベーション情報機構
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第22回通常会合開催 結果発表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.11.21 【情報源】水産庁/2011.11.20 発表
水産庁は、平成23年11月11日から19日まで、トルコのイスタンブールで大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第22回年次会合が開催されたと発表。今回の年次会合では、[1]メバチ・キハダの保存管理措置、[2]北大西洋メカジキの保存管理措置、[3]保存管理措置の遵守の確保−−などについて協議をおこなった。
その結果、メバチ・キハダの保存管理措置については、メバチの漁獲可能量(TAC:Total Allowable Catch)について、現行枠(8.5万トン)を維持するとともに、キハダについて将来にわたる持続的利用を確実にするため、新たにキハダのTAC(11万トン)を設定した。また、メバチ・キハダの幼魚が多く生育するギニア湾における浮き魚礁を利用するまき網漁業の禁漁期、禁漁区域の拡大や、大型漁船の厳密な隻数規制の導入を決定したが、日本の漁船については従前どおりの操業機会が確保された。
北大西洋メカジキの保存管理措置については、アメリカ合衆国、カナダ、EUが主要漁獲国である北大西洋メカジキのTACは1万3700トン(前年同)とし、各主要漁獲国は満足のいく結果として評価した。なお、日本は北大西洋メカジキをマグロ漁業の混獲として採捕しており、我が国の漁獲枠は年間842トン(前年同)と必要量が確保された。
保存管理措置の遵守の確保については、ICCATのルールに反する漁獲物の流通防止をより確実にするため、クロマグロの漁獲証明制度(注)の電子化、漁獲証明制度のメバチ、キハダ及びカツオへの適用拡大に向け、作業を行っていくこととなった。
この他、各国代表による選挙により、宮原水産庁次長をICCAT議長に選出した。【水産庁】