一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリング 測定結果公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2011.11.17 【情報源】環境省/2011.11.15 発表
環境省は、平成23年11月15日、福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの9月15日〜10月14日採取分の測定結果について、とりまとまめ公表した。今回の調査では、福島県内の公共用水域における環境基準点等193地点(河川:113地点、湖沼・水源地:46地点、沿岸・水浴場:34地点)の水質・底質の放射性物質濃度(放射性ヨウ素、放射性セシウム)及び水質・底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率を測定した。
その結果は以下のとおり。
(1)水質
・放射性ヨウ素(ヨウ素131)
全地点において不検出(検出下限値:1Bq/L)
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134 不検出〜9Bq/L(検出下限値:1Bq/L)
セシウム137 不検出〜11Bq/L(検出下限値:1Bq/L)
(湖沼・水源地)
セシウム134 不検出〜12Bq/L(検出下限値:1Bq/L)
セシウム137 不検出〜15Bq/L(検出下限値:1Bq/L)
(沿岸・水浴場)
全地点において不検出(検出下限値:1Bq/L)
※「原子力施設等の防災対策について(原子力安全委員会)」飲食物の摂取制限に関する指標(飲料水)
放射性ヨウ素(ヨウ素131):300Bq/kg以上
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137合計):200Bq/kg以上
(2)底質
・放射性ヨウ素(ヨウ素131)
全地点において不検出(検出下限値:30Bq/kg(乾泥))
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134 不検出〜27,000Bq/kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
セシウム137 不検出〜33,000Bq/kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
セシウム134 不検出〜17,000Bq/kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
セシウム137 不検出〜20,000Bq/kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
(沿岸・水浴場)
セシウム134 不検出〜370Bq/kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
セシウム137 不検出〜430Bq/kg(乾泥)(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
(3)周辺環境
・放射性ヨウ素(ヨウ素131)
全地点において不検出(検出下限値:30Bq/kg(乾))
・放射性セシウム
(河川)
セシウム134 不検出〜48,000Bq/kg(乾)(検出下限値:10Bq/kg(乾))
セシウム137 不検出〜56,000Bq/kg(乾)(検出下限値:10Bq/kg(乾))
(湖沼・水源地)
セシウム134 30〜26,000Bq/kg(乾)(検出下限値:10Bq/kg(乾))
セシウム137 26〜32,000Bq/kg(乾)(検出下限値:10Bq/kg(乾))
(沿岸・水浴場)
セシウム134 23〜270Bq/kg(乾)(検出下限値:10Bq/kg(乾))
セシウム137 33〜300Bq/kg(乾)(検出下限値:10Bq/kg(乾))
・空間線量
(河川)
0.07〜17.12µSv/h以上※
※検出限界の上限を超えたため
(湖沼・水源地)
0.05〜19.17µSv/h
(沿岸・水浴場)
0.05〜0.29µSv/h
環境省では、今後、島県、宮城県、山形県(一部)、茨城県、栃木県、群馬県及び千葉県(一部)において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の放射性物質の水質、底質等の測定を実施することとしている。
【環境省】