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環境ニュース[国内]

三菱重工業、福島第1原子力発電所で発生する放射性廃棄物貯蔵設備の工事開始

エネルギー 原子力】 【掲載日】2011.11.16 【情報源】企業/2011.11.14 発表

 三菱重工業は、事故収束に向けた取り組みが行われている東京電力福島第1原子力発電所(福島県大熊町・双葉町)の水処理過程で発生する高濃度の放射性廃棄物を、一時的に保管する貯蔵設備を受注し、納入のための据え付け工事を現地で始めた。予備用の1基を含み、8基のタンクを設置する。

 貯蔵設備は、放射性廃棄物の貯蔵タンクのほか、貯蔵タンクからの排ガス処理、換気空調、制御などの設備で構成する。タンクは鉄製の横置き円筒型で、直径3.2m、長さ約13.5m。鉄の厚さは2.5cmある。放射性廃棄物をかき混ぜたり水素を掃き出す機能も持ち、1基で最大90m3ためることができる。

 この貯蔵設備は、福島第1原発1〜4号機建屋内にたまった高濃度の放射性物質を含む汚染水への対応に使用し、放射能を除去する水処理設備で放射性物質を集めて沈殿させる際に発生する廃液の汚泥を貯蔵する。1〜4号機建屋内では現在、水処理設備と淡水化システムによって原子炉の循環注水冷却が続いている。

 茨城県東海村の東海再処理工場や、青森県六ヶ所村の六ヶ所再処理工場で手掛けた高レベルの放射性物質を含む廃液貯槽の納入経験を活用した。三菱重工は福島第1原発に関してこれまで、低レベルの汚染水を貯蔵する浮島の改造工事を手掛けたほか、発電所のがれきを処理する大型フォークリフトを供給。今後もさまざまな形で支援を続ける。【三菱重工業(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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