一般財団法人環境イノベーション情報機構
2011年度第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(秋季沿岸域調査)が終了
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.11.02 【情報源】水産庁/2011.11.02 発表
水産庁は、2011年度の第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(秋季沿岸域調査)が2011年10月30日に終了したと発表。北西太平洋鯨類捕獲調査は、国際捕鯨委員会(IWC)を設置した国際捕鯨取締条約第8条に基づき実施している調査で、1994年から99年まで実施したミンククジラの系統群調査を主目的とした第一期調査が終了し、00年からは鯨と漁業の競合関係の解明を目的とした第二期調査が行われている。
今回の秋季沿岸域調査は、北海道釧路港を中心とした半径50マイルの海域が調査対象。
調査では144群、150頭のミンククジラを発見し、うち60頭(雄35頭、雌25頭)を捕獲し、胃内容物(カタクチイワシやスケトウダラなどの餌生物)のデータを収集した。
なお、今回の調査で得られたデータは、今後、詳細な分析を行った上で、国際捕鯨委員会科学委員会に報告するなど、北西太平洋における鯨類資源の保存及び管理に役立てる予定。【水産庁】