一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界初! 全球の二酸化炭素収支の推定誤差 大幅低減に成功
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.10.28 【情報源】環境省/2011.10.28 発表
国立環境研究所、環境省及び宇宙航空研究開発機構は、平成23年10月28日 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT(ゴーサット))による観測データ用いて二酸化炭素吸収排出量(正味収支)の推定誤差(不確実性)を大幅に低減することに世界で初めて成功したと発表。公表によると、「いぶき」による二酸化炭素の観測濃度データと、地上測定ネットワークデータの平成21年観測分の公表値とを併せて利用し、平成21年6月から平成22年5月までの12カ月分の全球の月別・64地域別の二酸化炭素吸収排出量(正味収支)を算出しところ、月別・地域別の二酸化炭素吸収排出量(正味収支)の推定値に関する不確実性が、地上観測データに「いぶき」観測データを加えることで、従来よりも大幅に低減されること判明した。
特に、地上観測点の空白域である南米・アフリカ・中近東・アジアなどの領域における、二酸化炭素収支推定値の不確実性は、「いぶき」観測データを加えることによって年平均値で最大50%程度減少した。
今後、国内外の関連分野の研究者による評価・確認を経たて後、必要に応じてデータ処理プロセスの改良をはかり、これらの二酸化炭吸収排出量(正味収支)プロダクト及びそれに基づく全球の二酸化炭素濃度3次元分布プロダクトの一般提供を行う予定。【環境省】【国立環境研究所】【宇宙航空研究開発機構】