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環境ニュース[国内]

日立製作所、茨城県日立市で電動バス運用モデルプロジェクトの実証試験を実施

大気環境 交通問題】 【掲載日】2011.10.27 【情報源】企業/2011.10.24 発表

 日立製作所は、茨城県日立市で電動バス(EVバス)運用モデルプロジェクトの実証試験を実施する。EVバスの導入・普及に向けた運行ノウハウの蓄積と課題の解決が目的となる。日野自動車製のEVバスを実際に走らせ、2012年4月〜2013年2月に行う。乗用車型EVの数倍の電力が必要になるEVバスを運用する際のエネルギーマネジメントシステムの試験もする。

 EVバスを路線バスに利用するには、配車計画を立てたり路線を設定する際に充電時間や航続距離を考慮する必要があり、導入する地域の電力供給への影響に配慮した充電管理も求められる。従来にない運行方法の知識の蓄積が不可欠なことから、日立は実証試験を通してEVバス運用管理システムの実用化を目指すことにした。試験には茨城県、日立市、日野自動車が協力する。

 具体的には、EVバスを公共交通に適用するための仕様や充電器の仕様の管理、バッテリー管理、消費電力予測、充電計画策定機能など、EV充電技術とエネルギー監視技術を実証。充電スタンドでは、配車計画と連動した充電計画によるバッテリーと電源設備への負荷低減を調べる。EVバスは大容量のバッテリーを搭載し、災害時の電力供給源としても期待されている。

 将来、太陽光・風力など再生可能エネルギーの大量導入が予想され、電力系統への負荷低減も課題になる。このため、EVバスの電力需要と再生可能エネルギーの発電量予測に基づき、蓄電池を連携させたエネルギーマネジメントも試し、EVバス導入のモデルを構築する。実証試験は、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会(NEPC)の助成事業「次世代エネルギー技術実証事業」に採択された。【(株)日立製作所】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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