一般財団法人環境イノベーション情報機構
白山国立公園における平成23年度ライチョウ調査 結果公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2011.10.26 【情報源】環境省/2011.10.26 発表
環境省中部地方環境事務所は、平成23年10月26日 平成23年度に実施したライチョウの生態調査等の結果について取りまとめ公表した。白山国立公園では、平成21年6月に約70年ぶりにライチョウの生息が確認されたことから、平成21年度から継続してライチョウの生態調査を実施しているもの。
公表によると、今年度は、残雪期の植生状況及び春期のライチョウの利用箇所を把握し、シラタマノキ及びイワイチョウの葉、クロマメノキ、ウラジロナナカマド、ベニバナイチゴ、クロクモソウの新芽を採食していることの確認や春期及び営巣時期の食性の把握、ハイマツ林、岩や小石の多い環境を採餌や休息などの生活場所とし、ハイマツ帯を利用して営巣を行ったこと等を確認した。
また、白山におけるライチョウの保護及び中部地方におけるライチョウの種の保存のための検討調査の一環として、ライチョウの山域間の移動交流等の状況を把握するため、10月22日(土)の調査においてライチョウ(メス・1羽)を捕獲し、個体の計測、血液採取を実施するとともに、標識(足輪)を装着した。
なお、環境省中部地方環境事務所では、ライチョウ保護の観点から、詳細な確認位置については非公表としている。【環境省】