一般財団法人環境イノベーション情報機構
TOTO、大分工場に設置したグリーンカーテンで室内温度を下げて冷房用燃料削減
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.09.16 【情報源】企業/2011.09.14 発表
TOTOは、大分工場(大分市)に設置したゴーヤと西表朝顔によるグリーンカーテン(緑のカーテン)で日中の室内温度を平均2℃、最大で5℃下げ、6〜8月に冷房用の都市ガス燃料の使用量を2009年比で3.4%削減した。節電が求められた今夏は、冷房使用を減らす方法としてグリーンカーテンが注目されたが、大分工場は既に2009年に導入。今夏も省エネ、CO2排出削減に効果があった。グリーンカーテンは、建物の壁面をつる性の植物でカーテンのように覆うことで直射日光を遮る仕組み。大分工場のグリーンカーテンは、2009年に事務所棟の壁面に47mの幅で設置して以降、2010年には工場の南西側壁面にも幅160mにわたって設け、効果を確認した。2011年は、工場壁面を覆う率を高めるため、44mを増設。総延長251m、つるの高さは10m近くになり、2073m2の面積を実現した。
今夏は、事務所棟の47m分でゴーヤ100本、西表朝顔40本、工場の計204mではゴーヤ300本と西表朝顔350本の苗を使った。工場のうち、増設分にはゴーヤを植え付けた。使用している西表朝顔は多年草のため、年々繁殖している。大分工場は6〜10月の電力使用量で月あたり従来比6.4%減の2418kWh低減と、冷房用燃料の同1200m3の削減、同3.4tのCO2削減を目指している。
大分工場のグリーンカーテンは、TOTOが創立100周年の2017年に向けて2010年4月に始めた環境ビジョン「TOTO GREEN CHALLENGE(グリーンチャレンジ)」の一環。生産・物流・販促活動で1990年度比45%のCO2削減目標を掲げて取り組んでいる。大分工場での経験を生かして、他の工場でもグリーンカーテンの導入を進める。【TOTO(株)】