一般財団法人環境イノベーション情報機構
大気中アスベスト濃度測定の平成22年度調査結果を公表 全国54地域162地点で測定
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2011.08.03 【情報源】環境省/2011.08.01 発表
環境省が全国で実施していた、大気中アスベスト濃度の平成22年度測定調査結果がまとめられ、発表された。この調査は、石綿による大気汚染の現状を把握し、今後の対策の検討に当たっての基礎資料とするとともに、国民に対し情報提供していくため、平成17年度から行われている。
今回の調査地点は、旧石綿製品製造事業場等、廃棄物処分場等及び建築物の解体工事等の作業現場をはじめ全国54地点162箇所を対象に、大気中の石綿及びその他の繊維も含む総繊維数濃度の測定を行った。また、平成22年度は非飛散性の石綿含有建材の廃棄物処理施設への混入が問題となったことから、新たに破砕施設における調査も実施した。このうち、建築物の解体工事等の作業現場及び破砕施設を除く40地点82箇所については、年2回測定を実施した。
その結果、一部の解体現場内の測定結果を除き、敷地境界及び一般環境において特に高い濃度は見られなかった。
環境省は、引き続き石綿による大気汚染の状況を把握するため、平成23年度も大気環境モニタリングを行う予定。【環境省】