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環境ニュース[国内]

被災地の海洋環境モニタリング調査結果(中間報告)を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2011.07.25 【情報源】環境省/2011.07.22 発表

 環境省は、平成23年7月22日 被災地の海洋環境のモニタリング調査結果の中間報告を公表した。
 公表によると、環境基準調査の健康項目(人の健康の保護に関する環境基準)及び堆積物中のダイオキシン類については、すべての項目で環境基準値を下回っていた。
 有害物質等調査では、浸水地域での取扱量が多い有害化学物質のうち、海水中に溶解する性質を有するものとして、1,2-ジクロロエタン、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリルを選定し、海水中の濃度を調査したところ、1,2-ジクロロエタン及びアセトニトリルはいずれも検出されず、N,N-ジメチルホルムアミドは定量下限値前後の低い値であった。また、堆積物中の有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)は既存の調査結果の範囲内であった。一方、油分(炭化水素)及び臭素系難燃剤については、一部の測点において他よりも相対的に高い値が検出されたことから、堆積物の測定結果が得られた段階で評価するとしている。
 海底ごみ調査については、離岸1km以遠の海域においてサイドスキャンソナー調査を実施した結果、海底に沈積しているごみを検知した。三陸海域では沿岸に近い海域にやや多く分布する傾向にあり、仙台湾では比較的沖合まで広がって分布する傾向であった。
 サイドスキャンソナーでごみが検知された地点のうち、6地点において水中カメラによる撮影を行ったところ、いずれの地点においても海域起源と思われるごみ(養殖施設の残骸等)を発見した。このうち2地点においては陸域起源と思われるごみ(ホームタンク、ロッカーあるいは冷蔵庫と推定されるごみ)も発見したが、大型のガレキ等(倒壊家屋、自動車等)は発見しなかった。
 なお、環境省では、現在分析中の項目(海水:ダイオキシン類、臭素系難燃剤、有機フッ素化合物、堆積物:炭化水素、PCB)の結果を含めて最終的な取りまとめを行い、公表する予定。【環境省】

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