一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱レイヨン・テキスタイル、遮熱ポリエステル繊維素材をミズノと共同開発
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2011.07.22 【情報源】企業/2011.07.19 発表
三菱レイヨングループで繊維事業を手掛ける三菱レイヨン・テキスタイルは、熱を遮る遮熱ポリエステル繊維素材をミズノと共同開発し、販売を始めた。衣料商品に利用することで太陽の光と熱を軽減して衣服内の温度上昇を抑え、節電が求められる今夏の暑さを和らげる効果が見込める。開発したポリエステル繊維は、外側にポリエステル、芯の部分に熱を伝えにくく光の屈折率が低い特殊なポリプロピレン(合成樹脂の一種)を使った二重構造の糸。衣料や帽子などの商品に使うと、暑さの原因となる赤外線から、日焼けにつながる紫外線まで、太陽の光と熱を弱める。三菱レイヨン・テキスタイルの従来の素材と比べ、衣服の中の温度上昇を約3℃低減するという。
ミズノは、このポリエステル繊維を使って「ソーラーカット」の名でブランド展開。肌や体に熱が届く前に表面で防ぐ商品を開発した。5月のゴルフウエア、7月20日の子供用サッカーキャップの販売開始に続き、順次商品を増やしていく。熱を遮断しながらも薄い素材で、柔らかい着心地や手触りが特長になっている。
夏の暑さを抑える遮熱繊維に注目が集まるなか、三菱レイヨン・テキスタイルは、このポリエステル繊維素材の一層の性能向上と、販売分野の拡大、商品開発を進めていく。これに加え、冷感があったり、汗を吸収してすぐに乾く素材、通気を調整する素材など、快適さと環境に配慮する商品の拡大を推進する。 【三菱レイヨン株式会社】