国際海運　CO2排出規制を導入

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.07.20 【情報源】国土交通省／2011.07.19 発表

　国土交通省は、平成23年7月11日から15日までロンドンのIMO本部で開催されていた国際海事機関（IMO）第62 回海洋環境保護委員会（MEPC62）において、海洋汚染防止条約（MARPOL 条約）の改正案が採択され、国際海運においてCO2排出規制を世界で初めて導入することになったと報じた。
　国際海運は、京都議定書の適用除外とされており、これまで温暖化対策が取られてこなかったが、今回の改正により、世界で初めて国際的な対策が行われることになった。今回の規制により国土交通省では、何らの対策も講じない場合に比べ、2030年には約20%、2050年には約35％のCO2排出量削減が期待出来るとしている。また、船舶からのCO2排出規制導入により、日本の海事産業が得意とする省エネ技術力を発揮できる環境が世界的に整うことになり、日本の海事産業の国際競争力確保にとっても大きな効果を見込んでいる。【国土交通省】