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環境ニュース[国内]

意見募集 韓国の新観測基地の建設及び運営に関する環境アセス案

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2011.05.10 【情報源】環境省/2011.05.09 発表

 環境省は2011年5月9日、韓国政府から送付された、新観測基地の建設及び運営に関する包括的環境影響評価書案を公開し、この案について6月8日まで意見募集を行うと公表した。
 この包括的環境影響評価書案は1998年に発効した「環境保護に関する南極条約議定書」に基づくもの。
 議定書は、南極条約地域での観測活動を含む全活動に対する環境評価の実施と、影響が比較的大きい活動の場合には包括的環境評価書の作成を規定しており、包括的環境評価書を作成した場合には、全締約国に送付の上、意見を求めるべきとしている。
 一方、評価書案の送付を受けた締約国は、各国内で案を公表し、その結果を意見として送付することができる。
 今回の評価書案は、集学的な調査による地球規模の気候変動予測への国際貢献を目的とし、地球気候の観測、南極地質構造の調査等の促進や南極における科学研究に関する国際協力のプラットフォーム形成のため、新たな基地の建設及び運営に関しる環境への影響を評価したもの。
 「本活動については、環境に対する影響を最小限に抑えており、基地の建設と運営が周辺環境に対して及ぼしうる影響は軽微又は一時的なものであり、これらの活動の開始は十分に正当化し得るもの」と結論づけている。
 今回寄せられた意見を参考にした締約国の意見は、南極条約協議国会議環境保護委員会の助言、南極条約協議国会議で提出された意見とともに、最終的な包括的環境影響評価書に反映されることとなる。
 意見の提出方法等詳細に関しては、プレスリリースを参照のこと。【環境省】

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