環境省　リニア新幹線構想に関する中央新幹線小委員会答申（案）に対し、意見書を提出

　環境省は、平成23年4月21日に公表された国土交通省の交通政策審議会中央新幹線小委員会の答申（案）に対して、「戦略的環境アセスメント導入ガイドライン」（環境省）に基づき、5月2日付けで環境省意見を提出した。
　環境省意見においては、現在示されているルート帯から事業者が路線位置の絞込みを行う際に、4月27日に公布された環境影響評価法改正法の趣旨を踏まえ、概ねの路線案を複数設定するか、複数案の設定が困難である場合はルート帯をより狭めた形で概ねの路線案を設定することにより、配慮書手続を行うよう求めるとともに、路線案を選定する際には、国立・国定公園、原生自然環境保全地域、環境省レッドリスト記載種生息・生育地域等への影響の回避・低減、トンネル坑口の騒音・振動の回避・低減、トンネル工事等による地下水流出の回避・低減等、特に考慮すべき環境要素について指摘している。【環境省】