一般財団法人環境イノベーション情報機構
2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量(確定値)を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.04.27 【情報源】環境省/2011.04.26 発表
環境省は、地球温暖化対策の推進に関する法律等に基づき、2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量(確定値)をとりまとめ、公表した。公表によると、2009年度の温室効果ガスの総排出量は、12億900万トンであった。これは、京都議定書の規定による基準年(CO2、CH4、N2Oは1990年度、HFCs、PFCs、SF6は1995年)の総排出量と比べると、4.1%下回った(※1)。
2008年度の総排出量と比べると、エネルギー起源二酸化炭素について産業部門をはじめとする各部門の排出量が減少したことなどにより、5.6%減少していた。2008年度と比べて2009年度の排出量が減少した原因としては、2008年度後半の金融危機の影響による景気後退に伴う産業部門をはじめとする各部門のエネルギー需要の減少が2009年度も続いたこと、原子力発電所の設備利用率の上昇等に伴い電力排出原単位が改善したことなどを挙げている。
なお、2008年度の京都議定書に基づく吸収源活動の排出・吸収量は、約4,700万トン(森林4,630万トン、都市緑化等70万トン)の吸収となり、基準年総排出量の約3.7%に相当した。
※1 4.1%減少という数値は森林吸収源対策や京都メカニズムからのクレジットを含むものではないため、この数値と、京都議定書の削減目標であるマイナス6%とを直接対比することはできない。
【環境省】