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環境ニュース[国内]

富士通、電力ピーク時に節電する機能を企業向けパソコンに提供

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2011.04.26 【情報源】企業/2011.04.21 発表

 富士通は、企業向けノートパソコンの新機種で節電機能を強化した。事前に設定した時間帯に内蔵バッテリーから電源を供給し、コンセントからの電気を使わない機能を持つソフトや、省エネ型の電源アダプターを装備する。このソフトは販売済みの機種にも提供する。デスクトップパソコンの新機種も、従来機種と比べて消費電力を約60%削減した。

 この機能は、午後2〜4時など電力の需要がピークになる時間帯に、電力供給をバッテリー運用に切り換えて節電し、電力需要が低い未明の時間帯にバッテリーに充電する仕組みで、電力消費を分散できる。専用ソフトの無償提供を5月下旬に始め、使用できる従来機種や導入方法などの詳細は今後、ウェブサイトで公開する。

 省エネ型電源アダプターは、ノートパソコンの電源を切断したり、電源が入っていても動作が休止している場合、消費電力をほとんどゼロにする同社独自の機能に対応し、必要以上の電力供給を止める。デスクトップパソコンは、待機時の電源制御などを行い、省スペース型の機種では業界最高水準となる約14Wの低消費電力を実現した。

 富士通は、東日本大震災に伴って今夏予想される今電力不足に対応し、企業の電力使用削減を目的に節減機能を提供することにした。ノート用パソコンは近年、CPU(中央処理装置)の低消費電力化が進むとともに、内蔵するリチウムイオン電池の性能が向上しているため、バッテリーだけで長時間利用できる機種も増えている。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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