一般財団法人環境イノベーション情報機構
コマツ、国内の建機メーカーで初めて「生物多様性宣言」を策定
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2011.03.08 【情報源】企業/2011.03.02 発表
コマツは、国内の建設機械メーカーで初めて「生物多様性宣言」を策定した。生物多様性の保全のための活動を始める。従来、展開してきた個別の活動に加え、全グループ社員への教育や、世界各地のグループ拠点で各地の特性に合った取り組みを進めるなど、グループで組織的に推進していく。コマツは2010年6月に改定した「地球環境基本方針」に生物多様性保全を盛り込んだが、世界規模で全グループを挙げて活動することを狙いに、新たに生物多様性宣言を定めた。生物多様性保全の重要性を再認識し、経営の重要課題の1つとしてとらえ、事業による影響の低減と、保全のための社会貢献活動を実施する。
事業活動では、製品の環境負荷を低減するとともに、製品のライフサイクルにおける直接的な環境負荷を抑え、土地利用の際には生物多様性に配慮する、とした。社会貢献は、地域に根ざした保全に向け、行政や地域住民らと連携しながら活動し、社員全員が参加して進める。各拠点ではそれぞれテーマを設けて保全活動を行う。
コマツは、緑に囲まれた工場づくりや、研修センター敷地内の里山設置、英国の工場内での生物生息空間の整備、インドネシアの植林活動など、これまでも各地で生物多様性保全活動を実施してきた。今回、地球規模で保全の重要性が高まっていると考え、生物多様性宣言によってさらに取り組みを強化することにした。