一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

環境省 リニア新幹線構想に対し、意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2011.01.18 【情報源】環境省/2011.01.17 発表

 環境省は、建設が検討されている中央新幹線構想について、意見を公表した。
 中央新幹線については、国土交通省の交通政策審議会 陸上交通分科会 鉄道部会 中央新幹線小委員会において、同省が策定した「公共事業の構想段階における計画策定プロセスガイドライン」に準じて進められており、甲府市附近〜名古屋市附近間においては南アルプスルートと伊那谷ルートの2ルートが比較検討されている。平成22年12月15日に中間とりまとめが公表され、12月16日〜1月14日の間に中間とりまとめについてパブリックコメントが募集された。今後、パブリックコメントの結果も踏まえ、交通政策審議会の答申がとりまとめられる。
 中央新幹線小委員会においては、国土交通省が策定した「公共事業の構想段階における計画策定プロセスガイドライン」の趣旨を踏まえ、同ガイドラインで示されているパブリック・インボルブメント(PI※)手法を取り入れながら検討が進められているが、同ガイドラインは環境省が取りまとめた「戦略的環境アセスメント導入ガイドライン」に基づく戦略的環境アセスメントを含むものとなっていることから、環境省は、これらのガイドラインに基づき、中央新幹線小委員会中間とりまとめに対して環境の保全の見地から意見を提出したもの。
 今回の意見では、整備計画決定前における計画段階の環境配慮の実施については、伊那谷ルート、南アルプスルートの2案について、環境調査が実施されていることから、当該環境調査に基づき、環境影響の予測・評価の実施及び中央新幹線のルートで、環境調査が行われていない区域においても、環境についての調査・予測・評価の実施を求めている。
 整備計画決定後における計画段階の環境配慮の実施については、今後、トンネルの位置等具体的な事業内容を含むルート案を設定し、具体的な環境影響を検討することが、環境影響の回避・低減の上から有効であることを指摘。事業者が決定された段階においては、事業者が具体的なルートを絞り込んでいく計画段階からの環境配慮を求めている。

※パブリック・インボルブメント:計画策定の過程をオープンにし、国民・生活者の意見、意思調査などの参画の機会を確保する方式。

【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク