一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成21年度に発覚した産廃不法投棄量は5.7万トン
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2010.12.28 【情報源】環境省/2010.12.27 発表
環境省は、平成21年度の産業廃棄物の不法投棄等の状況について発表した。新たに発覚した産業廃棄物不法投棄件数は279件で前年度の308件に比べて29件の減少、不法投棄量は5.7万トンで前年度の20.3万トンに比べて14.6万トンの減少であった。
件数・投棄量ともに、前年度より減少傾向にある。5,000トン以上の大規模な不法投棄事案は2件で、全体の投棄件数(279件)の0.7%となった。
不法投棄廃棄物の種類としては、投棄件数では建設系廃棄物の192件(がれき類103件、建設混合廃棄物51件、建設系木くず31件等)が最も多く、全体の68.8%を占めている。
投棄量で見ると、建設系廃棄物が4.2万トン(建設混合廃棄物1.4万トン、がれき類1.3万トン、建設汚泥0。9万トン等)と多く、全体の70.3%を占めている。
平成21年度に新たに確認された不法投棄事案のうち、現に支障が生じていると報告されたものはなかった。現に支障のおそれがあると報告されたものは10件(3.6%)、現在支障等調査中と報告されたものは8件(2.9%)、現時点では支障等がないと報告されたものは261件(93.5%)であった。
平成21年度末時点で、全国に不法投棄等の残存件数は合計で2,591件(前年度:2,675件)、残存量の合計では1,730.5万トン(前年度:1,726.0万トン)となった。【環境省】