神奈川県　EV普及へ購入補助費を拡大　国の補助額の2分の1上限

【大気環境 交通問題】 【掲載日】2010.12.15 【情報源】地方自治体／2010.11.09 発表

　神奈川県は、電気自動車（EV）の普及に向け、新たにEVを購入する場合の費用を独自に補助するEV導入等補助金の対象台数を拡大し、今年度納車予定の申請者全員に支給する方針を決めた。
　日産自動車が12月に発売する「リーフ」の予約が好調で、予算不足が見込まれるため、補正予算案を提出する方向で検討する。松沢成文知事は「2014年度までに3000台の目標に向け、購入を希望する県民の要望に最大限、応えたい」と述べた。
　県の補助金は、四輪車以上で急速充電器の利用が可能など一定の条件を満たすEVが対象。国の補助額の2分の1を上限としており、国と県の補助を受けると実質負担が軽減できる。来年1月31日までに申請される350台分として、今年度の当初予算で1億9000万円を計上。11月11日時点の補助申請は134台にとどまっているが、リーフの売れ行きによっては補助金が不足する可能性もあるという。
　リーフの販売価格は376万円とみられ、その場合の補助額は国が約77万円。県は38万5000円が上限となる見込み。予算の不足額を把握するため、県は今年度内の販売見込み台数の情報収集に努めている。　環境農政局環境部交通環境課　TEL：045-210-4175　【神奈川県】