一般財団法人環境イノベーション情報機構
中西部太平洋まぐろ類委員会第7回年次会合 開催結果公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.12.13 【情報源】水産庁/2010.12.11 発表
水産庁は、2010年12月6日から10日まで、ハワイのホノルルで中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第7回年次会合が開催された。WCPFCはこれまでかつお・まぐろ類の国際管理の空白水域となっていた中西部太平洋で、その資源管理を担うことを目的に設立された委員会。04年6月に設立条約が発効し、毎年12月に年次会合を開催している。日本は05年7月にこの条約に加入している。
今回の会合の主な議題は、以下のとおり。
[1]クロマグロの保存管理措置
[2]メバチ・キハダの保存管理措置
このうち[1]については、2011年及び2012年において、沿岸の零細漁業(ひき縄等)を除き、クロマグロを漁獲する努力量は2002-2004年水準よりも低く保たなければならない。また、この措置は、韓国を除き、未成魚(0-3才)の漁獲量を2002〜2004年水準よりも減らす措置を含まなければならない。韓国は、この保存管理措置に従って、自国漁業を管理することにより、未成魚の漁獲量を規制するために必要な措置を講じなければならない。加盟国及び協力的非加盟国は、これに協力する。とした保存管理措置を採択した。
また[2]については、現在の保存管理措置(メバチ漁獲を2009〜2011年の3年間で30%削減)の実施状況と追加的措置について議論。日本より、大型まき網漁船の増隻抑制措置を提案したが、議論は収束せず、来年保存管理措置の見直しに合わせて再度議論することになった。【水産庁】