一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界初 メタンハイドレートの陸上回収試験に成功
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2002.03.11 【情報源】資源エネルギー庁/2002.03.11 発表
日本、カナダ、米国、ドイツ、インドの研究機関が参加し、カナダ・マッケンジーデルタで実施したメタンハイドレートの陸上回収試験が2002年3月5日(現地時間)に成功した。メタンハイドレートの陸上回収試験の成功は世界初。この試験は地下約1,200メートルにあるメタンハイドレート層に温水を循環させ、メタンハイドレート地下で分解した上で、その際に生じたメタンガスを陸上で回収するもの。
メタンハイドレートはメタンガス分子と水分子からできている氷状の固体物質で、単位エネルギー生産量当たりの二酸化炭素排出量が最も少ない新たな天然ガスの供給源として期待されている。ただし、通常永久凍土下部や500メートル以深の深海地層に固体として存在するために取り出しが難しい。採取のためには、固体から気体への分解を地層中で制御しながら、適当な流量でガス採取できる技術を新たに確立することが必要であるとされていた。【資源エネルギー庁】