平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業（競争的資金）の実施方針を公表

【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2010.11.02 【情報源】環境省／2010.11.01 発表

　環境省は、平成23年度地球温暖化対策技術開発等事業（競争的資金）の実施方針を公表した。
　地球温暖化対策技術開発等事業（競争的資金）は、早期に実用化が必要かつ可能なエネルギー起源二酸化炭素の排出を抑制する技術の開発及び実証研究について、民間企業、公的研究機関、大学等からの提案を募集し、外部専門家からなる評価委員会において選定した提案事業について環境省からの委託または補助により実施しているもの。
　実施方針の概要は以下のとおり。

１．実施方針の基本的事項
＊対象分野
・交通低炭素化技術開発分野　(自動車以外の交通も含む)
・住宅・オフィス等低炭素化技術開発分野
・エネルギー供給低炭素化技術開発分野(当面、バイオマスを除く再生可能エネルギー等を中心に推進する。)
・バイオマス・循環資源低炭素化技術開発分野(我が国の社会状況に適合するものであり、かつ、温室効果ガス削減率が50%以上と想定されるものに限る。)

２．地球温暖化対策技術開発等事業において重点的に取り組むべき課題
[1]グリーンイノベーション推進実証研究領域
・電気自動車/ハイブリッド車の適用車種の拡大等に関する実証研究
・建築物間のエネルギー融通に関する実証研究
・廃棄物系バイオマスの利活用に関する実証研究
[2]再生可能エネルギー・トレードオフ克服技術開発領域
・騒音を回避・最小化した風力発電に関する技術開発
・自然環境への悪影響を回避・最小化した地熱発電に関する技術開発
[3]現状取り組みが不足している課題
・既存施設の省CO2化に関する技術開発（既設建築物や既設大型空調機の省ＣＯ2化を低コストで行う技術開発を想定）

　同省では、予め実施方針を公表することにより、重点的かつ効率的に地球温暖化対策に関する技術開発及びその普及を図るとしている。【環境省】