一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成22年夏期(7〜9月)の熱中症による救急搬送は53,843人
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.10.29 【情報源】消防庁/2010.10.29 発表
総務省消防庁は、平成22年夏期(7〜9月)の熱中症による全国の救急搬送の状況をとりまとめ、公表した。公表によると、平成22年夏期の全国における熱中症による救急搬送人員は53,843人であった。これは、平成21年夏期の熱中症による救急搬送人員12,971人の4.15倍、平成20年夏期の熱中症による救急搬送人員23,071人の2.3倍となった。
救急搬送人員の年齢区分をみると、高齢者(65歳以上)が25,003人(46.4%)と最も多く、次いで成人(18歳以上65歳未満)22,361人(41.5%)、少年(7歳以上18歳未満)6,045人(11.2%)、乳幼児(生後28日以上7歳未満)434人(0.8%)の順となっていた。
また、高齢者(65歳以上)の搬送割合を年別でみると、平成22年46.4%(25,003人)、平成21年41%(5,308人)、平成20年39%(9,103人)と年々増加する傾向にある一方、成人(18歳以上65歳未満)、少年(7歳以上18歳未満)では減少傾向であった。
同庁では、平成22年の夏期の熱中症による救急搬送人員数が、調査を開始した平成20年、翌年の平成21年と比較し大幅に増加した要因として、平成22年夏期の平均気温が、7月半ば以降から9月中旬までは、日本付近で太平洋高気圧の勢力が強まり、東・西日本を中心に晴れの日が多く、各地で厳しい暑さが続いたことから、北日本から西日本にかけてかなり高く、特に北日本では平年を2℃以上、東日本でも1.5℃以上上回ったところも多くあったこと等が影響したとみている。【消防庁】