一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本政府、ITTOのメコン森林保護地域の越境生物多様性保全計画に無償資金協力
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2010.10.28 【情報源】外務省/2010.10.28 発表
日本政府は、国際熱帯木材機関(ITTO)が取り組んでいる「メコン森林保護地域の越境生物多様性保全計画」に対し、1億7,400万円の無償資金協力を行うことを決定。2010年10月28日、名古屋市において書簡の交換が行われた。この計画は、カンボジア、タイの国境地域の森林保護地域において、[1]生物の生息域に配慮した管理計画の改善、[2]生物多様性保全のための管理本部設置や国境警察官等の関係者の能力強化、[3]自生する観葉植物の採取抑制のため、栽培、販売用に改良する施設の建設等の地域住民の生計改善に係る活動−−のため、同地域で活動実績のあるITTOと協力して実施するもの。
この計画の実施により、36万ヘクタールの森林保護地域におけるインドシナトラ等の広域移動型野生生物を含む生態系の保全が促進されるとともに、自然資源の有効活用により新たな収入源を獲得することで、地域住民(3,000から4,000人)の生計が向上するとしている。【外務省】