一般財団法人環境イノベーション情報機構
野生カモの糞から、N5H1亜型の鳥インフルエンザウイルスを検出
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.10.26 【情報源】環境省/2010.10.26 発表
北海道大学が独自に行っている糞便検査の結果、平成22年10月14日に稚内市大沼で採取した183検体の内カモの2検体から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されたとが、10月26日に北海道大学から報告を受けた環境省の発表によりあきらかになった。環境省では、関係府省、地元自治体及び北海道大学と連携し、現地情報の収集、専門家の意見聴取等を通じて、全体の進行管理や連絡調整を実施するとともに、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された大沼周辺において、野鳥における異常の有無の監視とハクチョウ等ガンカモ類の糞の採取分析等により、ウイルス保有状況について追加調査等を実施する。また、鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられていることから、過度に心配する必要はなく、冷静な行動を呼びかけている。
なお、現時点では死亡野鳥は確認されておらず、高病原性鳥インフルエンザの発生は確認されていない。【環境省】