一般財団法人環境イノベーション情報機構
水産庁 日本周辺水域主要魚種の22年度版資源評価結果を公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.10.22 【情報源】水産庁/2010.10.22 発表
水産庁は、平成22年10月6日、7日に開催した全国資源評価会議で報告した日本周辺水域主要魚種の22年度版資源評価結果について公表した。資源評価は資源量予測、漁獲動向、海洋環境との関係などのデータを踏まえ、ABC(水産資源を最適な水準に維持・回復させるための生物学的許容漁獲量)の算定を含む資源の管理方針、管理を行った場合の効果予測などをまとめたもの。
魚種・系群ごとに毎年作成されており、次年度のTAC(漁獲可能量※)設定の基礎資料としても活用されることになっている。
今回、全国資源評価会議に資源評価の結果報告を行った魚種は、TAC設定対象となっている、マアジ(太平洋系群・対馬暖流系群)、マサバ(太平洋系群・対馬暖流系群)、ゴマサバ(太平洋系群・東シナ海系群)、マイワシ(太平洋系群・対馬暖流系群)、スケトウダラ(日本海北部系群・根室海峡・オホーツク海南部・太平洋系群)、スルメイカ(冬季発生系群・秋季発生系群)、ズワイガニ(日本海系群・太平洋北部系群・オホーツク海系群・北海道西部系群)、サンマ(太平洋北西部系群)。
なお、水産庁ではこの8魚種19系群を含め、22年度に資源評価を行った52魚種84系群の資源評価結果を、ホ−ムペ−ジ「わが国周辺の水産資源の現状を知るために」で公表している。
※魚種ごとに漁獲できる総量で、「海洋生物資源管理法」にもとづき毎年決定する。またTAC設定対象魚種は[1]漁獲量が多く、国民生活の上で重要、[2]資源状態が悪く、緊急に管理が必要、[3]日本周辺で外国人により漁獲されている、のいずれかに該当する魚種の中から資源状況が明らかなものを選定している。
【水産庁】