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環境ニュース[国内]

環境省 平成22年度「野生生物保護対策検討会アホウドリ保護増殖分科会」を開催

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2010.09.13 【情報源】環境省/2010.09.10 発表

 環境省は、平成22年9月10日に開催した「平成22年度野生生物保護対策検討会アホウドリ保護増殖分科会」の結果について公表した。
 公表によると、平成21年度、アホウドリの最大の繁殖地・鳥島において環境省が実施したモニタリング事業により、当年生まれのヒナが328羽確認(平成22年2月頃)されたことを報告した。平成5年の事業開始以降、確認されたヒナの数としては最高となり、鳥島の個体群は全体でおよそ2600羽と推定している。
 同省が米国内務省魚類野生生物局との協力により平成13年度から実施している日米共同衛星追跡事業では、平成21年・22年に鳥島のヒナ及び聟島(むこじま)で人工飼育されたヒナに衛星発信器を装着して行動追跡を行っており、長いものは巣立ち約15ヶ月後の平成22年8月末までの移動経路が把握できている。
 山階鳥類研究所が環境省と米国内務省魚類野生生物局等との協力により平成19年度から実施している聟島でのアホウドリ繁殖地形成事業については、2月8日に鳥島から聟島までヒナ15羽をヘリコプターで移送し、全てのヒナが5月29日までに巣立ったことを報告した。(平成19年度からの累計は40羽)
 聟島事業の今後の計画についても検討を行い、平成23年の繁殖期(2月頃)には、アホウドリのヒナ15羽(平成22年と同数)を伊豆諸島の鳥島から小笠原群島の聟島まで移送して、巣立ちまで飼育することになった。【環境省】

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