一般財団法人環境イノベーション情報機構
TOTO、大分工場で全長190m超のグリーンカーテンが夏の室内温度を最大5℃低下
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2010.09.10 【情報源】企業/2010.09.07 発表
TOTOは、大分工場(大分市)にゴーヤ、朝顔などによる全長190m超のグリーンカーテンを設置し、夏場の日中の室内温度を最大5℃低下させた。冷房時間の短縮で、今夏の電力使用量を従来比で約6.4低減。グリーンカーテンの導入が、省エネ、CO2排出削減につながった。大分工場は、2009年度に事務所棟にグリーンカーテンを導入。事務所の周りにゴーヤ100本、西表朝顔40本を植えて62mの幅で設けた。2010年度は、さらに工場棟の南側と西日のあたる西側の壁面にゴーヤ240本、西表朝顔300本とヘチマ170本を使って計135mの幅で設置。高さ10mに成長した。事務所棟と合わせて、全長190を超える。
直射日光による室温の上昇を防いだ結果、事務所棟ではグリーンカーテンが設置されていない室内と比べ、室温が平均2℃、最大5℃下がった。室温の低下で冷房の運転時間を短くでき、大分工場の2010年6〜10月の電力使用量は月あたり従来比6.4%減の2418kWh低減し、CO2排出量を同3.4t削減する見込みとなった。
TOTOは2010年4月に環境ビジョン「TOTO GREEN CHALLENGE(グリーンチャレンジ)」をスタート。創立100周年の2017年度までに、国内での生産・物流・販促活動でCO2排出を1990年度比45%削減するという厳しい目標を設定した。大分工場のグリーンカーテンもその取り組みの1つ。
グリーンカーテンは、緑のカーテンとも呼ばれ、建物の壁面をつる性の植物でカーテンのように覆って直射日光を遮る方法。夏の高温時にできるかぎり冷房を使用することなく、快適に過ごす方法として近年注目されている。