一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 2010年8月のエルニーニョ監視速報を発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2010.09.10 【情報源】気象庁/2010.09.10 発表
気象庁は、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する2010年8月の太平洋赤道域の大気・海洋の状況と2011年3月までの見通しについて発表した。発表によると、各種の観測データとエルニーニョ予測モデルを用いた解析の結果から、前回発表同様、現在はラニーニャ現象が発生し、冬までは持続する可能性が高いと予測している。
また、インド洋熱帯域の海面水温は、夏には基準値より高い値から基準値に近い値に推移した。秋には基準値に近い値で推移し、その後次第に基準値より低くなると予測している。
なお、同庁では、8月の日本の平均気温が統計を開始した1898年以降の113年間で第1位の高い記録となった要因の一つである北半球中緯度対流圏の高温に、ラニーニャ現象が一部影響していたと見ている。また、世界の天候では、ロシア西部、モーリシャス付近の異常高温及びロシア西部の異常少雨がラニーニャ現象時の特徴と一致していたと発表している。【気象庁】