平成22年の夏（6月〜8月）の日本の平均気温　観測史上最高を記録！

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.09.01 【情報源】気象庁／2010.09.01 発表

　気象庁は、2010年6月〜8月の日本の平均気温が、統計を開始した1898年以降の113年間で最も高い値となったと発表した。
　発表によると、　2010年夏（2010年6月〜8月）の日本の平均気温の平年差※は＋1.64℃と、夏の気温としては統計を開始した1898年以降で、第1位（これまでの第1位は1994年（1994年6月〜8月））の高い記録となった。
　今夏における各月の日本の月平均気温の平年差では、6月が+1.24℃で第5位、7月が+1.42℃で第11位だったものの、8月は+2.25℃（第1位）の高温となっていた。
　同庁では、このように、2010年夏の日本が記録的な高温になったのは、期間を通して冷涼なオホーツク海高気圧や寒気の影響をほとんど受けなかったこと、梅雨明け後、上空の偏西風が日本付近で平年よりも北に偏って流れ、勢力の強い太平洋高気圧に覆われたこと、今春まで継続していたエルニーニョ現象の影響で北半球中緯度の対流圏全体で気温が上昇したこと等の要因が重なったためと考察している。また、背景として二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が現れているとみている。

※平年差とは平均気温から平年値を差し引いた値（平年偏差ともいう）。平年値としては、1971〜2000年の30年平均値を使用。
なお、日本の平均気温の平年差の算出にあたっては、長期間にわたる気温観測データが存在し、都市化による影響が少ない次の17地点の気象観測所を日本の平均気温算出地点として採用。

網走、根室、寿都（すっつ）、山形、石巻、伏木（高岡市）、長野、水戸、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島

【気象庁】