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環境ニュース[国内]

アメリカ環境保護庁、染料や難燃剤の原料、ベンジジン、HBCD等化学物質の規制に向け行動計画を公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2010.08.30 【情報源】/2010.08.18 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、染料原料のベンジジン、臭素系難燃剤HBCD、界面活性剤NP/NPEの規制に向け行動計画を発表した。行動計画は、2009年9月にオバマ大統領が発表した化学物質管理プログラム強化方針を具体化するものである。ベンジジンは発ガン性があるとされ、HBCDは難分解・高蓄積性で生殖機能、発生機序、神経系への影響が示されている。NP/NPEもこれまでに人体から検出されている。いずれも工業分野だけでなく一般家庭でもさまざまな用途に広く使われている。
 行動計画の概要は次のとおりである。
(1)HBCDとNP/NPEを「懸念化学物質リスト」に記載する
(2)これら化学物質3種について新たに大幅な使用規制を課す
(3)ベンジジンとHBCDについては、有害排出物登録制度に基づき新たに報告義務を課す
(4)前掲2種については製造あるいは使用の禁止・制限措置の可能性もある。
 これに呼応して洗濯業界団体の最大手、テクスタイル・レンタル・サービス・アソシエーションは、2013年末までに業務用液体洗剤から、2014末までに同粉末洗剤から、NPEを追放すると発表。EPAもこの自主的な動きを歓迎している。【アメリカ環境保護庁(EPA)】

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