大気中アスベスト濃度測定の平成21年度調査結果を公表　全国50地域142地点で測定

　環境省が全国で実施していた、大気中アスベスト濃度の平成21年度測定調査結果がまとめられ、発表された。
　この調査は、石綿による大気汚染の現状を把握し、今後の対策の検討に当たっての基礎資料とするとともに、国民に対し情報提供していくため、平成17年度から行われている。
　今回の調査対象になった場所は、旧石綿製品製造事業場等、廃棄物処分場等及び建築物の解体工事等の作業現場など全国50地域142地点。このうち、建築物の解体現場等を除く40地域82地点については、年2回測定を実施した。
　一部の解体現場内の測定結果を除き、敷地境界及び一般環境において特に高い濃度は見られなかった。
　環境省は、引き続き石綿による大気汚染の状況を把握するため、平成22年度も大気環境モニタリングを行う予定。【環境省】