一般財団法人環境イノベーション情報機構
2010年6月の世界の月平均気温 6月としては観測史上最高タイに
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.07.15 【情報源】気象庁/2010.07.15 発表
2010年6月の世界の月平均気温が統計を開始した1891年以降の最高値となっていたことが気象庁の2010年7月15日付けの発表で明らかになった。発表によると、2010年6月の世界の月平均気温(陸域の地表付近の気温と海面水温の平均)は、陸域では中国北部からモンゴルにかけての地域、西アジア、米国南部で平年より高くなった。海面水温は、太平洋の西部熱帯域からインド洋、大西洋熱帯域などの広い範囲で高くなった。
その結果、2010年6月の世界の月平均気温の平年(1971年から2000年の平均値)差はプラス0.40℃となり、6月の平均気温としては1998年と並んで観測史上最高となった。
長期的にみると、3月の世界の月平均気温はこの100年でプラス0.65℃上昇していた。
同庁では、今回の要因として二酸化炭素などの温室効果ガスの大気中濃度の増加に伴う地球温暖化の影響や春まで継続したエルニーニョ現象による影響の他、十年〜数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なったためとの見解を示している。【気象庁】