住友スリーエム社製のエアゾール接着剤　化審法違反の「ネオプレンＦＢ」使用で製品回収へ

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.02.26 【情報源】経済産業省／2002.02.25 発表

　経済産業省では、平成１４年２月２５日に住友スリーエム（株）、小池化学（株）の２社に対し、昭和ディー・ディー・イー製造（株）製のゴム製品「ネオプレンＦＢ」を原材料として使用したエアゾール接着剤「強力一番８８８８」｢スプレーのり３３３｣の販売中止と回収、在庫の適切な管理など健康被害や環境汚染防止のための措置の実施を要請した。このエアゾール接着剤は住友スリーエムが小池化学に製造を委託し販売していたもの。
　昭和ディー・ディー・イー製造製の「ネオプレンＦＢ」については、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律（化審法）」の第一種特定化学物質に指定されている毒性の強い物質「ポリ塩化ナフタレン」を主成分とする「塩素化ナフタレン」を、無許可輸入のまま原料の一部として使用していたことが平成１４年１月に明らかになっている。
　同省では平成１４年２月１９日に、すでに「ネオプレンＦＢ」を製品の原材料として使用している４２社に対し、同様の措置の実施を要請していたが、住友スリーエムについては２月１８日に同社から経済産業省に連絡があり、２月１９日から２５日にかけて経済産業省が同社に事情聴取を行った結果、原材料に「ネオプレンＦＢ」を使用していたことが新たに判明したもの。【経済産業省】