一般財団法人環境イノベーション情報機構
産学官連携功労者表彰「環境大臣賞」決定
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2010.05.22 【情報源】環境省/2010.05.20 発表
環境省は、「少水量対応高効率地中熱利用ヒートポンプシステムの開発」を開発した新日鉄エンジニアリング株式会社 シニアマネジャー 中村靖 氏、北海道大学大学院工学研究院 教授 長野克則 氏、北九州市立大学国際環境工学部 講師 葛 隆生 氏に対し産学官連携功労者表彰(環境大臣賞)を授与することに決定した。産学官連携功労者表彰(環境大臣賞)は、地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護及び整備その他の環境の保全の視点から、大学、公的研究機関、企業等の産学官連携の推進に多大な貢献をした優れた成功事例を表彰するもの。
今回受賞が決定した事例は、新日鉄エンジニアリング株式会社のゼネコンとしての空調設備の設計・施工実績と回転圧入鋼管杭(地下空間構築)技術に、北海道大学の地中熱利用に係る豊富な研究実績をプラスし、産学連携の相乗効果により、杭を中心とした地中熱交換機の性能を十分に発揮できる先進的な地中熱ヒートポンプシステムを開発。熱源水循環流量の少水量化を可能とし、建築物の基礎杭を利用することにより、システム効率の大幅な向上と費用の低減を図ったほか、冷房過多状態への対応として、地中熱・大気放熱併用システム、地中温度回復の評価手法を確立した。このことにより、従来より期待の高かった、地中熱源利用の幅広い普及が期待できる。
表彰式は、平成22年6月5日に国立京都国際会議場で行われる科学・技術フェスタin京都(平成22年度産学官連携推進会議)の中で行われる。【環境省】