一般財団法人環境イノベーション情報機構
大規模民間建築物1万6,212棟で吹付けアスベスト露出
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2009.12.21 【情報源】国土交通省/2009.12.18 発表
国土交通省は平成21年9月16日までに判明した民間建築物での吹付けアスベスト使用実態調査の結果を公表した。この実態調査は、昭和31年から平成元年までに施工された民間建築物のうち面積が概ね1,000平米以上の大規模建築物に使用されている、吹き付けアスベスト、アスベスト含有吹付けロックウールを対象に、地方公共団体が調査したもの。
公表内容によると、調査対象となった27万4,260棟のうち、9月16日時点で建築物所有者からの調査結果が報告された建築物は、22万9,959棟で、このうち露出した吹付けがあると報告された建築物数は1万6,212棟だった。
なお、露出した吹付けがあると報告された建築物1万6,212棟のうち、1万131棟は既に指導により対応しており、1,055棟についても指導する予定。
更に、[1]報告がなかった所有者への継続調査を改めて地方公共団体に要請するとともに、[2]吹付けが露出している建築物の所有者に対し、除去、封じ込めなどの飛散防止対策の実施、対策時の関係法令遵守を地方公共団体を通じ、指導する方針。
同省では、今後も毎年度2回(9月、3月)実施される建築防災週間においてその後の改善状況をとりまとめ、公表する方針。【国土交通省】