一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 08年の地球全体の温室効果ガスの濃度を発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.11.24 【情報源】気象庁/2009.11.24 発表
世界気象機関(WMO)がまとめた、2008年の「温室効果ガス年報」で、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の07年の世界年平均濃度が、統計を開始した1983年以降の最高値を記録していたことが、09年11月24日の気象庁発表であきらかにされた。地球温暖化に最も影響度が大きいとされている二酸化炭素の世界平均濃度は、この10年間 年平均2.0ppmずつ増加しており、08年は385.2ppmに達した。産業革命以前(1750年)の濃度、約280ppmと比較すると、約38%の増加、一酸化二窒素は、321.8ppbで同じく約19%の増加と発表されている。
また、近年増加傾向が緩やかになっていたメタン濃度は1,797ppbに達し、2007年に続いて2008 年も1998 年以来の高い増加量となったが、メタンが再び増加傾向に転じたかどうかははっきりしないとしている。
さらに、気象庁が綾里(岩手県)、南鳥島(東京都)、与那国島(沖縄県)の3地点で行っている日本上空の大気中二酸化炭素濃度の2008年の結果も同時に公表されたが、3地点の平均濃度は386.6〜388.5ppmで、こちらも過去最高値を記録した。3地点の平均濃度は、この10年間で年平均1.9ppmの割合で増加を続けているという。【気象庁】