北太平洋溯河性魚類委員会第17回年次会議　開催

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2009.11.10 【情報源】気象庁／2009.11.10 発表

　2009年11月2日から6日にかけて、新潟市で北太平洋溯河性魚類委員会（NPAFC）第17回年次会議が開催された。
　NPAFCは北緯33度以北の太平洋公海でのさけ・ますなどの溯河性魚類の漁獲禁止や、溯河性魚類とその生態学的関連種についての科学調査協力について規定した「北太平洋の溯河性魚類の系群の保全のための条約」に基づいて設立された委員会。
　今回の会議には条約加盟国である米国、ロシア、カナダ、韓国及び日本の5か国のほか、オブザーバーとして国連食糧農業機関（FAC）、北太平洋海洋科学機関（PICES）などの国際機関、台湾の関係者が参加し、北太平洋における取締活動の報告及びさけ・ます等溯河性資源に関する科学調査などについて検討を行った。
　北太平洋における取締活動の報告では、当該水域における2009年の溯河性魚類違法操業取締実績等について報告が行われ、加盟国間でより一層の連携を図り、条約水域における違法操業の防止に取り組むことで一致した。
　また、溯河性資源に関する科学調査については、各国より、北太平洋の溯河性資源に関する調査活動の報告が行われたほか、今後における調査活動の方向性について討議がなされ,今後も各国が協力していくことで一致した。
　なお、2010年の第18回年次会議は、11月1日〜5日の日程で釜山（韓国）で開催されることになった。【水産庁】