一般財団法人環境イノベーション情報機構
残留性有機汚染物質(POPs)検討委員会第5回会合(POPRC5)開催される
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2009.10.22 【情報源】環境省/2009.10.22 発表
環境省は、平成21年10月12日〜16日にスイス・ジュネーブで開催された、残留性有機汚染物質(POPs)検討委員会第5回会合(POPRC5)の結果について取りまとめ、公表した。今回の会合では、ヘキサブロモシクロドデカンの危険性の概要(リスクプロファイル)案とエンドスルファンのリスクの管理に関する評価案を新たに作成すること、短鎖塩素化パラフィンのリスクプロファイル案を引き続き議論することが、決定された。
また、日本が草案に貢献したPOPs代替物質の検討に関するガイダンスが採択され、各国で活用されることとなった。
今回会合の結果を踏まえ、来年10月の第6回検討委員会(POPRC6)において、新たに作成されるヘキサブロモシクロドデカンのリスクプロファイル案と、今回持ち越された短鎖塩素化パラフィンのリスクプロファイル案が、またエンドスルファンのリスクの管理に関する評価案が、それぞれ検討される予定。
なお、POPs条約は、環境中での残留性、生物蓄積性、人や生物への毒性が高く、長距離移動性が懸念されるポリ塩化ビフェニル(PCB)、DDT等の残留性有機汚染物質(POPs)の製造及び使用の廃絶、排出の削減、これらの物質を含む廃棄物等の適正処理等を規定している条約で、2004年5月に発効している。POPRCは、同条約に基づいて、条約対象物質への追加について検討するために設置されているもの。【環境省】【経済産業省】