一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成19年度の一般ごみ総排出量5,082万トンに減少 1人1日の排出量も1,089グラムに減少
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2009.09.16 【情報源】環境省/2009.09.14 発表
環境省は、平成21年9月14日付けで、平成19年度の全国の一般廃棄物(ごみ・し尿)排出・処理状況の調査結果(速報)を公表した。平成19年度のごみ総排出量は、前年度の5,204万トンより2.3%減少した5,082万トンで、1人1日あたりのごみ排出量も前年度の1,116グラムより2.4%減少し、1,089グラムとなった。ごみ総排出量は平成12年度以降継続的に減少し、1人1日あたりの排出量もピーク値の平成12年度から約8%減少した。
一方、市区町村などによる資源化と住民団体などによる集団回収とを合わせた総資源化量(再生利用量)は、前年度の1,022万トンより0.8%増加した1,030万トン、リサイクル率は、前年度の19.6%より0.7ポイント増加した20.3%になった。総資源化量、リサイクル率ともに着実に上昇している。
なおリサイクル率の増加を受け、最終的処分量も前年度の681万トンから6.8%減少し635万トンとなったが、一般廃棄物最終処分場の残余年数は15.5年(前年度:15.6年)と減少、残余容量も1億2,206万立方メートル(前年度:1億3,036万立方メートル)と6.4%減少した。最終処分場の確保は引き続き厳しい状況。
全国の自治体の取組み状況では、1人1日あたりのごみ排出量が最も少なかったのは、人口10万人未満では徳島県佐那河内村(排出量:295.8グラム)、10万人以上50万人未満では沖縄県うるま市(同:744.5グラム)、50万人以上では愛媛県松山市(同:849.2グラム)。リサイクル率が最も高かった自治体は、人口10万人未満では鹿児島県大崎町(リサイクル率:81.4%)、10万人以上50万人未満では神奈川県鎌倉市(同:47.6%)、50万人以上では福岡県北九州市(同:29.2%)だった。
し尿処理については、総人口1億2,754万人のうち、浄化槽人口が2,987万人(22.7%)、公共下水道人口が8,503万人(66.7%)となり、非水洗化人口は、1,231万人(9.7%){前年度 1,320万人(10.3%)}になった。【環境省】