一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 責任不動産投資に関する初のツールキットを公表
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2009.08.28 【情報源】/2009.08.19 発表
国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)の不動産作業部会は、投資家が責任不動産投資(RPI)の原則について理解し、実践するための初めてのツールキットを発表した。同部会によれば、RPIとは、法令で求められる最低限の順守事項を超えて、環境、社会、ガバナンスといった問題に対処するための不動産投資または管理戦略。世界中の多くの機関投資家にとって、責任投資は急浮上している課題だが、実際にRPIをどのように実施するのがよいのか分からずにいる機関投資家も多い。
今回のツールキットは、組織でRPIを取り入れるためのしっかりした基盤づくりに必要な7つのステップ(組織にとってのRPIの意味と価値を理解する、リスクとチャンスを見極める、成果を測定・管理する、関係者と協力する等)を示すため、ケーススタディーを活用。UNEP FIのクレメンツ・ハント部長は、この一連のツールキットは、投資家にとって、責任ある行動の仕方を示す青写真であり、不動産に関する環境・社会・ガバナンス面でのリスクとチャンスに積極的に対処することが財政、企業の評価、競争力といった面でメリットになることを示すものだとしている。【UNEP】