一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 初のEU生息地域保全リストを採択
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2002.01.28 【情報源】/2002.01.17 発表
欧州委員会は、EUの生息地指令(92/43/EEC)に基づく保全地域について、最初のリストを承認した。今回のリストは、カナリア諸島、アゾレス、マデイラまでを含むマカロネシア地域を対象としている。指定地区では、絶滅のおそれのある動植物及びその自然生息地が保護され、公式に、「Natura2000」として知られる特別保護地域ネットワークの一部となる。生息地指令では、EU域内の野生生物を生態学的ネットワークで保護することを目指している。地区指定に当たっては、各加盟国から提出された候補地一覧をもとに、委員会が加盟国と協議の上、保全の重要性のある地区のリストを作成する。その後、各加盟国が指定地区を管理することとなるが、EUから共同融資を受けることもできる。
マカロネシア地方は、固有種が豊かでガラパゴス諸島にも匹敵するとされる。今回、同地方の34%に当たる208箇所(総面積3,487平方キロメートルの土地と1848平方キロメートルの海域)が、生息地域保全リストに登録された。
なお、委員会では、今後、生物学的分類に基づいた他の5つのエリア(山岳部、大陸部、地中海、北方及び大西洋)について、リストを編成する予定である。
詳細な情報についての問い合わせ先
Nicholas Hanley Directorate-General for Environment: 02 2968703
【欧州委員会環境総局】