一般財団法人環境イノベーション情報機構
「平成20年度公害等調整委員会年次報告」をホームページに掲載
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2009.08.07 【情報源】総務省/2009.08.04 発表
平成21年8月4日、公害等調整委員会の「平成20年度年次報告(20年版公害紛争処理白書)」の内容が閣議決定され、国会に報告された。この報告は公害等調整委員会や自治体での公害紛争処理の状況を報告したもので、今回が37回目の刊行。
20年度に公害等調整委員会が扱った紛争は調停2件、原因裁定6件、責任裁定16件、義務履行勧告2件の計26件。20年度中にはこのうち8件が終結した。
20年度中に終結したものとしては、久喜市における東北新幹線振動被害責任裁定申請事件、さいたま市における騒音・低周波音被害責任裁定申請事件(ともに申請棄却)などがある。
平成20年度に公害等調整委員会が受け付けた公害紛争事件は、調停事件1件、裁定事件9件(責任裁定事件5件、原因裁定事件4件)、義務履行勧告事件2件であり、裁定事件の受付件数が昭和47年の制度導入以来最多となった。
裁定事件のほか、調停事件や義務履行勧告事件を含めた全受付件数が12件と、過去15年で最多であった。
一方、20年度に都道府県公害審査会が扱った紛争件数は84件で、終結した紛争は39件。
また、19年度に地方公共団体で受け付けた公害苦情件数は、91,770件であった。【総務省 公害等調整委員会】