一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 奄美大島のジャワマングース防除事業の状況を公表
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2009.05.25 【情報源】環境省/2009.05.22 発表
環境省那覇自然環境事務所は、平成20年度奄美大島におけるマングース(ジャワマングース)防除事業の実施結果と平成21年度事業の実施計画を公表した。平成20年度防除事業では、合計で約190万わな日の捕獲努力を投入した結果、947頭のマングースが捕獲、除去されました。平成20年度の捕獲効率(単位努力当たりの捕獲数)は、平成19年度に引き続き、平成18年度までの捕獲効率の1/5程度にまで減少していることから、同事務所では、これまでの防除事業の成果により、マングースが低密度で維持されていると見ている。
また、より効率的な捕獲作業を実施するため、マングース探索犬の育成・訓練を実施、4頭の候補犬のうち2頭については、野外に試験的導入できる段階に達しつつあるとしている。
平成21年度防除事業では、生残しているマングースを効率的に除去するために、奄美マングースバスターズを37名から42名に増員し、マングースの生息状況に応じて戦略的に高い捕獲圧をかけることで、生息数の一層の低減化と分布域の縮小を目指すとしている。
また、マングース探索犬の訓練をさらに進めて実用段階にレベルアップすることを目指すほか、毒餌の試験的利用など新たな防除技術の開発も並行して行う予定。【環境省】